1、調弦のポイント
2、音の高さを決める
3、三本の弦を調和させる
参考文献:正調琉球民謡 三線入門
手習い 沖縄の三線
調弦(チンダミ)のポイント
- 音の高さを決める
- 三本の弦を調和させる
音の高さを決める
三線の調弦はそれぞれの弦の音の高さが決まっているわけではありません。唄・三線といわれ、唄う人の声に最も合った高さに調弦します
一人で唄うときは自分の声に合った高さに調弦。
稽古や演奏会で大勢が一緒に唄うときには全員が同じ高さに調弦します。(師匠やリーダーの三線を基準として調弦)
三本の弦を調和させる
本調子に調弦する場合(基本)
男弦を、西洋音楽のドレミでいうとドの音に見立て、中弦をファ、女弦を男弦の1オクターブ上のドに合わせます。順序を女弦から調弦しても構いません(音を出して聞きながらカラクイを回してください)。ド・ファ・ドにできればいいのです。
笛や調子笛に合わせる場合
基準となる笛や調子笛、または三線(女弦)の音をよく聞きます。それに合わせて自分の三線の女弦を調弦します(この場合は女弦からしか調弦できません)。次に中弦、男弦と(あるいは、男弦、中弦の順で)調弦していきます。
他の調子(二揚げ、三下げなど)にする場合
まずは本調子に調弦します。そして、二揚げならば中弦を一音高く(ド・ソ・ドに)、三下げならば女 弦を一音低く(ド・ファ・ラ#に、または五を押さえてド・ファ・ドに)調弦します。
チューナーを利用する
チューナーを使うと簡単に正確な調弦ができるので、最近はこれを利用される方も多く なっています。例えば、男弦をBという高さに合わせたら、 中弦はEに、女弦はB(1オクターブ上)に合わせると出来上がりです。
余りチューナーに頼りすぎると「チューナーが無ければ調弦出来ない」と言う事になってしまいます。
ある程度音に耳が慣れて来たら「チューナー無しで調弦して調弦が出来ているかをチューナーで確認する」ようにすると良いでしょう